今回は2023年10月27日に発表された、楽天証券の新ファンド「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド」と「楽天・S&P500インデックス・ファンド」について解説していきたいと思います。
楽天証券といえば、ここ最近改悪が続いておりネットユーザーでも、ライバルのSBI証券が有利などといわれてきましたが、ここにきて一転、今回の新ファンドとともに復活する「投信残高ポイントプログラム」の提供を開始した。
これによって、楽天証券のメリットが大幅に広がり、さらに楽天経済圏への強化がされていくでしょう。
「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド」と「楽天・S&P500インデックス・ファンド」とは
楽天証券は、今回、新しいファンドを発表しました。これらは「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド」と「楽天・S&P500インデックス・ファンド」と呼ばれ、それぞれ世界中の株式市場と米国のトップ500社に投資することを目指しています。
これらのファンドは、特に初心者にとっても理解しやすいように設計されており、楽天のプラットフォームを通じて簡単に投資することができます。
「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド」
「楽天オルカン」こと「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド」は、世界中の株式市場に投資し、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(円換算ベース)に連動する投資成果を目指すファンドです。このファンドは、楽天が提供する複数のマザーファンドに投資し、世界のさまざまな国々の株式に分散投資を行います。これにより、一つのファンドでグローバルな株式市場の動きを捉えることが可能です。信託報酬は年率0.05775%と低く設定されており、購入時手数料や信託財産留保額はありません。これにより、投資家は手軽に世界各国の株式市場への投資が可能となります。
わかりやすく言うと
楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド
- 全世界株に投資
- オルカンの楽天版(以下、楽天オルカン)
- ベンチマーク:MSCI ACWI
- 信託報酬:0.05775%
「楽天・S&P500インデックス・ファンド」
「楽天・S&P500インデックス・ファンド」は、米国株式市場の代表的な指数であるS&P500インデックス(円換算ベース)の動きに連動する投資成果を目指す投資信託です。これは主に米国の大手企業500社の株式に投資することで、米国経済全体のパフォーマンスを反映することを目標としています。ファンドは楽天のマザーファンド受益証券に投資し、信託報酬は年率0.09372%です。購入時手数料や信託財産留保額はかかりません。これにより、投資家は米国の主要企業群に対する投資を通じて、その成長の恩恵を受けることができるようになります。
わかりやすく言うと
楽天・S&P500インデックス・ファンド
- 米国株に投資
- S&P500の楽天版(以下、楽天S&P500)
- ベンチマーク:MSCI ACWI
- 信託報酬:0.09372%
これらの新ファンドは、簡単に説明するとすでに市場にある大人気の2大ファンドの「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」や「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」と同じ指数に連動しているファンドです。
投資初心者がまず安定的な投資を始めるならこの(オールカントリー)や(SP500)といわれるくらい信用度の高いインデックスファンドです。
今回の楽天証券が発表した楽天オルカンと楽天S&P500は、まだ始まったばかりなので、この2つ(オルカンとSP500)を比較し深堀りしていけば、内容が見えてくるでしょう。
ファンド名 | ベンチマーク | 信託報酬率 |
楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド | MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス | 0.05775% (年率) |
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) | MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス | 0.05775% (年率) |
楽天・S&P500インデックス・ファンド | S&P500インデックス | 0.09372% (年率) |
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | S&P500インデックス | 0.09372% (年率) |
信託報酬も目指す指数のベンチマークもそれぞれ同じということで、改めてほぼ同じような商品だたということがわかる内容になっています。
では、楽天オルカンと楽天S&P500じゃなくて従来通りオルカンとSP500でいいじゃないと思うわけですが、楽天オルカンと楽天S&P500の乗り換えるメリットを紹介しましょう。
楽天オルカンと楽天S&P500の乗り換えるメリット
実は楽天証券は2023年10月27日より「投信残高ポイントプログラム」を開始し、投資信託の保有残高に応じてポイントが付与されます。
これにより「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド」の信託報酬率0.05775%と「楽天・S&P500インデックス・ファンド」の信託報酬率0.09372%が、ポイント還元後はそれぞれ実質0.04025%と0.05962%に低下します。
このプログラムは全てのNISA口座に適用され、投資家がより低コストで資産を形成する手助けとなります。
還元されたポイントは最初に2024年1月末に付与され、これにより両ファンドとも業界最安値レベルの運用コストとなる見込みです。
つまり大人気の2大ファンドの「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」や「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」と同じようなファンドでさらに手数料を低く抑えて購入することができます。
手数料は、資産形成にとって一番の問題です。特につみたてNISAや2024年から始まる新NISAなどの長期投資にとっては、手数料も大きくなります。
だからこそ楽天オルカンと楽天S&P500の乗り換えて「投信残高ポイントプログラム」を利用することでさらに効率の良い資産形成ができていくでしょう。
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YouTuberのぽんちよさんの動画解説を貼っておきますので、こちらも参考にしてみてください。
まとめ
楽天証券の新たな一手、「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド」と「楽天・S&P500インデックス・ファンド」が、投資の舞台に登場しました。
楽天経済圏を拡大し、利用者の利便性を高めると同時に、業界最低水準の運用コストを目指すこれらのファンドは、投資初心者からベテランまで幅広く魅力的です。
特に、2023年10月27日から始まった「投信残高ポイントプログラム」は、保有ポイントに応じた信託報酬の実質的な削減を可能にし、コスト面で大きなメリットを提供します。このメリットを活用することで、あなたの資産形成をさらに前進させることができるでしょう。詳細については、楽天証券の公式サイトをご覧になって、最新の情報を確認してください。
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