ダウンタウンの松本人志が「一気に八回読んだ」吉本 大崎会長の本『居場所』
今回は「三人目のダウンタウン」と呼ばれる吉本興業代表取締役会長を務める大﨑洋さんの著『居場所。ひとりぼっちの自分を好きになる12の「しないこと」』(サンマーク出版)を紹介していきます。
今回の記事はお金の勉強とは少し離れたものになりますが、現代社会を生きるサラリーマンや主婦の方など、職場やプライベートの人間関係に悩みを抱えている方にぜひ読んでいただきたいです。
「日本を代表する企業のトップでも同じような悩みをもってるんだ」
「こんな考え方でも会社のトップになれる」
なんて親近感があり、なぜか元気にしてくれる、心温まる1冊です。 本を読んで感じたのですが今、現代に求められているのは、こういって自己啓発本かもしれません。
ぜひ最後まで読んで、さらに気になる方はこの本を手にしていただければ幸いです。
- 置かれた場所で咲こうとしない
- 孤独からロマンチックに逃げてみる
- 合理的が必ずしも良いわけではない
- わかってくれる人は「みんな」でなくていい
- 現代を生きやすく生きる方法
12の「しないこと」
この本は著者大崎洋さんの激動の歴史を振り返りながら12の「しないこと」というテーマののもとに構成されています。
1 置かれた場所で咲こうとしない
2 孤独を見つめすぎない
3 競争しようとしない
4 限界までがんばろうとしない
5 白黒はっきりさせようとしない
6 友だちをつくろうとしない
7 相談しようとしない
8 目的地を決めようとしない
9 合理的にしすぎない
10 みんなにわかってもらおうとしない
11 ルールを決めすぎない
12 居場所を場所に求めない
置かれた場所で咲こうとしない
まさに「置かれた場所で咲こうとしない」というのは、現代社会を生きるのにもっとも有効な手段である。
仕事は一つじゃないし、今の仕事に何が何でもしがみつかなくても他の仕事を選べばいい。要するに「場所」を変えること。競合が多くて、芽が出ないならわざわざその場所で勝負せずに違う土俵で勝負すればいい。
土俵が変わればルールも変わります。自分に合う土俵を探せばいい。しかし注意するべき点はどこに行ってもルールというものは存在する。
だからこそ、どこにもしがみつかない風に舞うようにフワフワ漂う姿勢は自分をとても楽にしてくれます。
孤独からロマンチックに逃げてみる
この孤独というのは、「一人きり」という意味でなく、精神的なものを言います。これもまさに現代病ともいえる悩みの一つで、どこにでもいる気さくな関西人のオッサンのように解消法を述べています。
孤独な人は周りに味方がいても、支えてくれる人がいても孤独なものです。孤独になるのはしかたない。要は孤独なってからどうするかだ!
大崎さんの場合は「孤独からロマンチックに逃げてみる」という。これには自分も非常に共感するところがある。
くたくたになった仕事の帰り道、エレファントカシマシの『今宵の月のように』を聞きながらロマンチックな孤独に浸ってみると思わず自身がドラマの主人公になったような錯覚になり、さらに今の気分に合う曲を探している。
気が付けば先ほどの孤独が、どこかに消えている。根本的な解決ではないが十分な息抜きにはなる。
合理的が必ずしも良いわけではない
「自分のやりたいことを見つけなさい」
「自分の好きなことを仕事にしよう」
という現代の説に対して、真っ向から反論をしている。もちろん全否定しているわけではない。
必ずしもそうじゃなくてもいいじゃない。「頼まれたこと」を懸命にやる。それだけでもいいじゃないか、そこからそれが仕事になる。続けていくことでその仕事が好きになる。
結果的に好きなことが仕事になる。という一見、遠まわりでもその遠まわりだからこそたどり着ける道もある。
合理性や効率性だけを求めてしまったら、失ってしまう雑味がある。その雑味から感動だったり愛情を生み出すと言われています。
わかってくれる人は「みんな」でなくていい
長い人生の中では、全員が味方じゃないから時に誤解されることもあるでしょう。
そんな時に、いくら本当のことを言っても、いくら自分が正しくても解けない誤解もあります。
そんな時は「みんなにわかってもらおうとしない」こと。
これは我慢しろという意味ではなく、「この人だけはわかってくれている」
そういう人を心に抱いて、その人に恥ずかしくない自分であり続けるという意味です。
わかってもらう必要がない人にわかってもらう努力をするなら、その力を他のことに使ったほうがいい。
現代を生きやすく生きる方法
この本は一見すると、ダウンタウンを育てた大崎会長のサクセスストーリーのような話と見せかけて、どちらかというと今を生き抜くすべての人への「生き方対処法」のような本である。
もちろんダウンタウンとの出会いやさんまさんとのエピソードなども登場し、ファンの方にも満足できるでしょう。
しかしそれ以上に、現代を生き抜くサラリーマンや新入社員が抱えがちな「何のために人生なんだろう」のような悩みを12の「しないこと」の全てでさらりと解消してくれている。
ネタバレもあるので、全部は言えませんが心が軽くなる現代を生きやすく生きる方法がまとめられています。
著者がこの本を書いた理由。実は・・・
本の紹介と少しずれるが、著者の大崎洋さんがこの本を書いた理由は現代を生き抜く人への「生き方対処法」というのは先ほど述べました。
しかし本人はそれとは別に、大きな理由があることをラジオのインタビューで明かしています。
その理由はあの有名な吉本芸人・闇営業問題そして「史上最低」と言われた記者会見の裏側にあるといいます。
こちらのラジオのインタビューで話しています。
この本を読んでわかったこと 伝えたいこと
この本を読んでわかったこと
- 置かれた場所で咲こうとしない
- 孤独からロマンチックに逃げてみる
- 合理的が必ずしも良いわけではない
- わかってくれる人は「みんな」でなくていい
- 現代を生きやすく生きる方法
この本を読んで伝えたいこと
そしてタイトルの『居場所』というのは、本当に自分が落ち着ける居場所のことでもあり、また自分を守ってくれるお守りのような存在が心にいること、そんな心の在り方こそが自分の『居場所』だと著者は語っています。
自分自身に居場所が無いと思っている人に是非読んでほしいですね!きっと居場所のヒントがこの本にあります。
最近では、情報を先取りして時代の先端を走れ!とにかく行動しろ!などアンテナを張り巡らせたキレキレの自己啓発本が多い中、まわりまわって今求められている自己啓発の形はこのようなものかもしれません。
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『居場所』を読むなら 電子書籍がおすすめ
『居場所』を読むなら、電子書籍をおすすめします。
紙書籍で読むこともいいですが、電子書籍リーダーやスマホで気軽に読みやすい電子書籍での購入をおすすめする理由は3つあります。
- 気軽に持ち運びができ、ちょっとした隙間時間でも読むことができる点
- 紙書籍に比べて、電子書籍の方がお値段が安い点(kindle版のみ)
- 保管場所に困らない点
1つ目はどこでも読める、持ち運びも楽、さらにネット環境が整っているならどこでも購入してすぐに読むことができる。まさに最大のおすすめの理由といえるでしょう。
2つ目に関してはkindle版のみですが、紙書籍に比べて10%安くなっています。同じ内容の書籍なら安い方がお得なのは明らかです。
3つ目は書籍の保管場所に困らないこと。書籍が増えていくと紙書籍の場合は保管場所を必要とします。しかも保管状態次第では、本が劣化してしまう恐れがあります。
一方で電子書籍の場合は電子データなので場所をとりません。またデータは劣化することもありません。もし電子データに不具合が出たとしても、新しくダウンロードすることができます。
以上の理由から、電子書籍(なかでもkindle)をおすすめします。ぜひ『居場所』を購入する場合は電子書籍で読んでみてください。
kindle版 紙書籍版 Audible版
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