キングコング西野氏の新刊『夢と金』を読んで感想とお金のヒント 5選
キングコング西野亮廣さんの著書「夢と金」が発売されました! しかも発売初日で10万部突破し、1ヶ月後には20万部突破する。 今でもAmazon売れ筋ランキングの10位内をキープする人気ぶりです。
キングコング西野亮廣さんといえば、お笑い芸人だけではなく絵本作家、エンタメを通じたビジネスの分野でも活動されています。
そんなキングコング西野亮廣さんの新作「夢と金」には、お金に対するためになる価値観がたくさん込められています。
今回は、「夢と金」を読んで感じたお金のヒント5選を紹介していきます。 これを読めば、夢とお金は両方とも得ることができます。 いや正確に言うと片方だけは取れません。
「夢」と「お金」は相反関係にない。 僕らは「夢」だけを選ぶことはできない。
「お金」が尽きると「夢」は尽きる。 これが真実だ。 (本書より引用)
多少のネタバレ感はありますが、実際に読む方がよりためになるでしょう。 ですからぜひこの記事を読んでからさらにこの本を手にとっていただければ幸いです。
「夢と金」を読んで感じたお金のヒント5選
「夢と金」を読んで感じたお金のヒント5選をそれぞれ簡単にまとめてみた。
体験、経験として感じていたことがあることだが、実際に言語化してみると、なるほどなぁと思わせることが多かった。
・「プレミアム」と「ラグジュアリー」の違い
・「機能」でなく「意味」を売れ
・「ハイスペック」と「オーバースペック」 の違い
・【機能検索】から【人検索】へ
・1日でも早く 学び、 1 日 でも 早く勝て
「プレミアム」と「ラグジュアリー」の違い
「プレミアム」と「ラグジュアリー」の違いといわれても多くの人が困るでしょう。実際に私もこの本を読むまで意識したことはなく、どちらも高級な、リッチなぐらいの認識でしたがこの2つには大きな違いがあります。
それは
「プレミアム」は競合がいる中での最上位の体験
「ラグジュアリー」は競合がいない体験
のことである。
この本ではわかりやすく「車」を例に挙げて下のような図で説明されています。
役に立つ
意味(ブランド)がない(弱い) トヨタ・日産 |
役に立つ
意味(ブランド)がある(強い) ベンツ・BMW |
役に立たない
意味(ブランド)がない(弱い) |
役に立たない 意味(ブランド)がある(強い) フェラーリ・ランボルギーニ
|
この表でわかることは、役に立たないけど意味があるというポジションに1番高級と位置づけされているランボルギーニやフェラーリがある。(ちなみにここで説明されている「役に立たない」とは機能性のことを指している。)
世の中は「プレミアム」と「ラグジュアリー」が求められているので、この本質を理解することが重要だ。
さらに「ラグジュアリー」になれば、値段も「プレミアム」と比べても桁外れに高額なのでビジネスのスピードも速くなるでしょう。
「機能」でなく「意味」を売れ
少子化が加速する現代では、今までの時代のように「たくさん売ることができない時代」だ。だからこそ、150円で売っている『おむすび』を300円で売れる技術を身につけなければならない。
そのヒントの一つが「意味を売る」(ブランドにする)である。
ブランドになってしまえば、機能は同じでも高く売れる。
ここまでなら、他にあるマネー本と一緒なのだが、この本のおすすめなところは読者が1番求める次の一歩の「意味の作り方」を紹介しているところだ。
「ハイスペック」と「オーバースペック」 の違い
ハイスペック・・・品質向上のために技術革新でお客さんの「満足ライン」に達成する
オーバースペック・・・お客さんの「満足ライン」を超えすぎた技術
具体例でいうと「ハイスペック」は60点のラーメンを96点にすることはお客さんを満足させるためにとても良い技術革新だ。これなら値段を+200円あげても問題ない。
一方で「オーバースペック」は96点のラーメンを97点にあげる努力してもその判断に気づく人は少ない。気づかない努力はある意味無駄な努力といえる。
「オーバースペック」これはある意味、日本人の文化といっても過言ではありません。悪く言えば時間の無駄。お金にならない努力をしている。という厳しい現実。
これはお金も時間もどこにかけていけば、効率が良いのかを再認識する必要があるということです。
【機能検索】から【人検索】へ
自分の商品を高く買ってもらうためには、「機能」以外のモノを売りましょう。という問いに対して、この本では、【機能検索】から【人検索】へと述べています。
情報があふれている時代、ほぼ「満足ライン」を超えたモノは情報収集によって数多くあります。その中で差別化を図る基準となるのが「人」といわれている。
これは、わたくし自身にも経験があり、「人」の文化というより「つながり」や「コミュニティ」という表現がしっくりきます。
たとえば「どうせなら○○さんから買おう」「○○が好きだから」など
ここでの「人」は「機能」を超越している。
1日でも早く 学び、 1 日 でも 早く勝て
この言葉が私自身には1番心に刺さったかもしれません。
「1日でも早く 学び、 1 日 でも 早く勝て」。世界は””最初に勝った人間””を贔屓し、””最初から持っている人間””を贔屓する。
人生はどれだけ早くスタートダッシュを切れるかだ。
人生あとから取り返すのはできるが、その努力量は相当な量が必要だ。スタートダッシュを切る方が圧倒的に有利ということは間違いない。
まさしく未来のある可能性が無限大の子供たちに伝えなければのはこの言葉かもしれない。
目次
目次は次のとおり。今回は詳しく解説していませんが、夢の計算式にはなるほどと思われます。
第1章: 富裕層の生態系
- 知識不足で命を落とすな
- 「高価格帯」にクレームを入れるバカ
- 富裕層を知り、「プレミアム」と「ラグジュアリー」の違いを知れ
- 夢の計算式
- 機能を売るから「高い」と感じさせてしまう
- キミの挑戦に大きなお金を出してくれる人の生活を想像しろ
- 【番外編】「脱・労働集約型」と「脱・完売思考」
第2章: コミュニティ
- 「機能」がお金にならないことを受け止めろ
- 歴史的大敗から学ぶ「ハイスペック」と「オーバースペック」
- 【機能検索】から【人検索】へ
- 「正しいサービス」よりも「惚れるサービス」
- 相場を無視できる【人検索】の実例
- 求められているのは「顧客のファン化」だ
- 「応援シロ」の計算式
- 「ファン創造」の実例
- コミュニケーションはどこから生まれるのか?
- 不便がもたらしてくれるもの
- 【番外編】お金のイロハ〜借金は悪いもの?
第3章: NFT
- 海に沈んでいるお金の話
- 新しい扉の前にはいつも長い説明がある
- NFTをメッチャ簡単に説明してみる
- 絵本作家の新しい収入源
- NFTというラグジュアリー商品
- お金のような「共同幻想」
- 「デジタルババ抜き」になるNFT
- AI×NFTで活動資金を作る
- 人を助けるためのお金を集めるツール
- 時代を正しく把握しろ
あとがき: 夢と金
話の流れもスムーズで普段、読書しない人でも2時間ほどあれば読める、わかりやすくまとめられています。
個人的にはNFTを説明よりも使い方という切り口で説明するあたりが、この人頭いいんだなぁと感心しました。
まとめ
今回はキングコング西野亮廣さんの新刊『夢と金』を読んで感想と思ったこと 5選を紹介してみました。
この本は5選以外にもお金の作り方のヒントが至る所に載せられています。
お金の教育を受けてこなかった日本の大人、そしてこれからの日本を作っていく子供にはぜひとも読んで欲しい1冊です。
そして1日でも早く 学び、 1 日 でも 早く勝てを実践して『夢と金』をつかんでほしい。
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